息子の高校受験について書いてみる

我が家の息子の高校受験体験記

苦手な国語は出口の国語

うちの息子は読書の習慣が無く、国語はとにかく苦手。中3の夏から学研のパーフェクトコースに取り組み始めましたが、模試などでの結果がついてこない。

 

本屋で色々と眺めていて気になって購入したのが東進ブックスの「現代文の勉強法をはじめからていねいに」。

http://www.deguchi-hiroshi.com/books/books38.html

大学受験向けのマンガですが、基本は一緒だろうと、息子に読ませてみました。

現代文は感覚的に解くのではなく、論理的にシステマチックに解けばできると、この出口先生は説いていらっしゃる。

 

息子曰く「分かった気がする」らしく、相性が良いのかな?と、引き続き同じ出口先生の著書であるシステム中学国語のシリーズを購入。

http://www.suiohsha.jp/news/n12294.html

こちらも半分マンガで、苦手かつ嫌いな国語に取り組むのにはとっつきやすい。

うちの息子は先の高校生向けのマンガを一通り読んだあとなので、論理入門編をすっとばして論理完成編と難関高校編をセレクトしました。

問題集というよりは、長文問題を解きながら解き方を身につけるための指南書といった趣きで、あっという間に一通り読み終えました。

 

解き方は見えてきたので、この後は長文問題に取り組み、実践して確かめるフェイズです。

既に取り組み始めていた、旺文社の上級問題集で実践してみて手応えは感じられたようです。

その後の模試の結果もジリジリとではありましたが上昇の傾向が見られましたので、以降は現代文は出口先生の著書で学習を進める事にしました。

 

引き続き取り組み始めたのは東進ブックスの「出口の国語レベル別問題集」。

http://www.toshin.com/sp/books/book.php?id=4250&yclid=YJAD.1585192078.rtrxFLCdcq2clOMq.raopOK4PRfaoy926FWmqj0hOygprsNcOBCE4TzkA9ElXmZVNSj9GEWhAIa7r90-

0の理論編から3の難関編までの4冊があります。一冊10題の長文問題で0理論編は解き方の解説、以降は難易度が徐々に上がっていきます。うちの息子は1をとばして0→2→3と進めました。

 

ところが、ジリジリと上がってきた国語の成績も冬になって伸び悩みを見せてきました。

以前よりは良くなったものの志望校合格にはあと一歩伸ばしたいところ。

息子に何ができて何ができないかを聞いたところ、「論説文はいけるが、随筆、小説がダメ」との事。

色々話し合った結果、うちの息子はとにかく慣用句などの語彙力が圧倒的に不足している事がわかりました。

小さな頃から科学雑誌や知識本は好んで読んでいて雑学は比較的あるものの、小説、物語的な本はあまり好んで読まなかったからでしょうか。

出口の国語で解き方のテクニックは理解しても、慣用句など微妙な言葉のニュアンスを感じとるセンスがなければ、そりゃあ伸び悩むのも致し方ないワケです。

論説文は良くて随筆、小説はダメって、あぁ、やっぱりこの子は理系なんだなぁ、と。

 

この頃はすでに私立の志望校を絞り込んでいたのですが、うちの息子曰く「志望校は論説文と随筆が良くでるが、小説はほぼでない」との事ですが、受験だけじゃないよね、言葉を知らないと生きていけないよ、と親としては思うワケです。

 

息子は単語帳的なモノがとにかく嫌いらしく、得意な英語も単語帳を使っての勉強は一切してきませんでしたが、短期間で少しでも言葉がわかるようになるにはやはり単語帳的なモノに取り組むしかないだろうと、夜寝る前の15分間を現代文の単語帳の勉強にあてる事にしました。(毎日は嫌だと言うので英語のリスニングと古文単語と現代文単語を日替わりで)

 

現代文の語彙力アップの単語帳的なモノは色々ありますが、高校受験向けに編集されたものは意外に少ないですし、特にこれといった特色もなく決め手に欠ける、というのが正直な感想です。

大学受験用なども眺めてみましたが、あまり時間に余裕もありませんし、「高校受験向け」だけにはこだわる事にしました。

結果、うちの息子が選んだ本は「高校受験必須 現代文難語1500」です。

http://urban-book.la.coocan.jp/book06.html

出口先生の「システム中学国語 漢字・語彙編」も使ってみましたが、これはちょっと「ん??」という気がしました。(特色は際立っていますが。)

http://suiohsha.jp/contents/jh_school/sys_n_language/bk_sys_n_language_kanji-goi.html

 

ただ単語帳を眺めているだけでは身につかないかな?と、息子と妻と私とで単語帳を囲み、「目についた慣用句を使って会話をしてみる」という試みもしてみました。

これがどれほどの効果があったのかはわかりませんが、少なからず単語帳を眺めているよりは言葉を使えるようになったのではと思います。

 

これは私も反省するところが大きいですが、普段から家族での会話があまり無かった事もたたっているのかな?と。

中学生男子ですから、家での会話が少ないのは仕方がないと思っていましたが、学校の友達とはどんな会話をしているんでしょうね?

ちゃんと日本語使えてるのだろうか?と、少し不安になりました。笑

 

ちなみに出口の国語レベル別問題集は1題2〜30分程度の長文が1冊に10題ですから、比較的すぐに終わってしまいます。繰り返し復習もさせましたが、新しい長文問題がやりたいと言うので、出口の国語の高校生版、出口の現代文レベル別問題集にも受験前に取り組みました。(1から2の途中まで。)

https://www.toshin.com/books/archives/2008/03/post_107.html

新しい長文問題に取り組むことで、少なからず語彙力アップにも繋がるでしょうから、それはそれで良かったと思います。

 

国語は最後まで一番不得意な科目でしたが、入試直前での志望校過去問の結果も徐々に上がり、苦手ではないレベルまでは引き上げられたかなと。

 

##

ちなみに出口先生の問題集は、ネット上の評判をみると色々なご意見があるようです。著名な先生だからこそ、反対意見もあるのだろうと思います。

システムやら論理やらという事もあり、効率的に現代文の長文を攻略したい人、理系脳の人、苦手な国語の底上げをしたい人には向いているのでは?と思います。

 

ちなみに国語では古文、漢文も出題されますが、そのあたりはまたの機会に。(私立中高一貫校ではこのあたりも割と重要かもです。)